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特別栽培米とは、農林水産省が決めた「特別栽培農産物に係る表示ガイドライン」に沿って栽培されたお米のことで、 農薬と化学肥料の使用量を慣行栽培(通常の栽培方法)に比べて5割以下と定められています。 岡山県で慣行的に使用される農薬の回数は20回、化学肥料の質素成分は10aあたり10kg(晩生品種の場合)ですので、 5割以下のガイドラインは農薬使用回数10回、化学肥料は5kg以下となります。 がんこ百姓ではどうしてもという時のみ薬を使用しますが、年に1~2回使うか使わないかといったところ。ガイドラインよりも遥かに少ない量です。
がんこ百姓では化学肥料の代わりに有機的な肥料となるレンゲ草を植えています。 レンゲはマメ科の植物で、空気中の窒素を取り込んで根に蓄える性質をもっています。 窒素は化学肥料の主成分と同じですから、田植え前に窒素を取り込んだ根ごと土に鋤き込むことで、天然の肥料になります。 化学肥料と違うところは、レンゲ草を肥料にすると窒素だけでなく、ミネラル分などの微量元素のバランスが良くなることで、味にも深みが出てきます。 また、益虫{(えきちゅう)作物に良い影響を与える虫のこと}が増えることで土壌が改善され、病気になりにくくなったりと様々な効果があります。 鋤き込む手間がかかったりレンゲが咲き終わるまで耕作できないなどの理由から、 今では化学肥料や農薬を使う方が主流になってしまいましたが、がんこ百姓はあえて手間をかけて美味しいお米を育てます。

農薬を使わない為には、病気にかからない元気なイネに育てる必要があります。 イネの健康を左右する最も大きな要因は「水の管理」にあるとがんこ百姓は考えます。 毎日新鮮な水に入れ替えることで根に空気を送り、健康に育つのです。同じに見える田んぼでも、 水路からの距離や日当たり、その日の気温や湿度で日々、必要な水分量は変わるため、朝夕2回は見回りをしています。 毎日すべての田んぼを回り、具合を見定めて調整するには当然時間がかかりますが、怠ることはできません。

鏡野町は南北に長い形をしており、北部には中国山脈に連なる山々が、南部には津山盆地が広がっています。 山陰型気候と盆地気候の両方をあわせもつため、夏は晴天が多くて気温が高く、冬は寒くて積雪が多いのです。一見、厳しい自然環境のようですが、イネにとっては最適ともいえる環境です。熱帯原産のイネは蒸し暑さが大好き。「晴れの国」岡山県とうたわれる晴天の日差しをたっぷり浴びて夏の間にぐんぐん成長します。また、米作りに大量の水は欠かせないものですが、冬の間にたくさんの雪が降ることで、春から夏の時期にも豊富な山水が絶え間なく田んぼを潤します。さらに鏡野町は盆地気候によって一日の中でも昼と夜の寒暖差が大きいと言われています。作物は昼間にたっぷりと光合成をして養分を作り、夜の冷えに当たることで実に栄養を凝縮してため込むのです。
鏡野町には岡山県の三大河川のひとつに数えられる吉井川(一級河川)が町北部の三国山で水源を発し南へ流れています。吉井川は氾濫の度に滋養ある柔らかな土を運び、それは2,500万年前にこの地方が海に覆われていた頃に堆積したと考えられる砂質の土でした。米作りには実は水はけのよさも重要で、川の両側一帯が稲作に適した土地になりました。空気を含んだ新鮮な水がどんどんしみこむことで根に空気を送り、丈夫にしっかりと根を張ることができます
冬の間たくさんの雪が積もる鏡野町では、一年中きれいな水が豊富です。高地の清流にしか生息しないことから「清流の女王」と呼ばれるアマゴ(岡山県北部では「ひらめ」と呼んでいます)は町の特産品です。また、夏には町内のあちらこちらの川で蛍が飛び交い、水のきれいさを物語っています。米づくりと水は切っても切り離せない関係です。がんこ百姓の米作りの決め手はやっぱり水といえるでしょう。
岡田 高幸
岡田さんのプロフィールがはいりますうう。鏡野町の兼業農家に生まれる。自分が農業を継ぐとは思ってはいなかったため、一度はサラリーマンに。33歳でサラリーマンをやめ、専業農家となる事を決意。ううううううううううううううううううううううううううう慣行農法の6割にまで収量が減ってしまうが、その分味はよくなるうううううううううううう毎日身体にはいるものだから、家族が食べる分と、友人に少し分ける分だけ、こだわりを通してやろうと専業農家になる。